筒井康隆:エロチック街道

 収録作の『遠い座敷』をすすめられたので読んだ。
 ぐしゃろごすさん、ありがとうございます。回答をいただけた事自体も嬉しかったです。
 
 ところで筒井康隆は天才ですね。
 天才と言って悪いなら筒井康隆は生まごげ生まごごげ生まごごげげごごげですね。
ジャズ大名』なんかジャズはほとんど聞かない俺が読んでも布団を叩いて転がるくらい面白かったんだから、現役のジャズマンが読んだらあまりの面白さに矢も楯もたまらず日本全国のジャズマンが256日連続でセッションして死んじゃうんじゃなかろうか。
『遠い座敷』は端正で透徹していて一見傑作のように見える本物の傑作。
 子供の恐怖を主題にした、恐ろしくて綺麗な悪夢の一形態。
 短編とはいえどうしてこんな繊細な描写を、物語の最初から最後までずっと続けられるんだろう。
 
 ここで筒井康隆に比べれば俺なんて、と書こうとしたけど、創作に限らず技術の相対評価って、真面目にやると死ぬしかない類のものだよな。
 絶対評価の方がいい。
 つまり、自分がそれを作る事によって何を起こせるかで評価をするのがいい。
 自分の内にのみ何事かを起こせるなら、とりあえず一億万点だが。