隙間の世界/リーライナ/配布元:隙間

 今回のも依頼されての感想だが、リーライナの作者さんからではなく匿名のユーザさんよりの感想依頼。
 こういう経緯で書くのは、一応はじめてだ。
 
 このゴーストは基本的に正体不明の人外ロリ水球の形と少女の姿を行き交う少女である。
 シェルはフリーシェル『黒と預言書』。サーフィスセット内に照れ顔が存在しないという事情から、照れる時はユーザにそっぽを向くが、それは考えてみると物凄い照れ屋なのかもしれない。
 
 そしてゴーストをある機能に特化したゴーストと多数の機能を網羅したゴーストに分けるなら、リーライナは明らかに後者だろう。
 設定語りからバーチャル道頓堀まで何でもありのお嬢さん。ねこどりふにもやたらと対応し、Handを召喚すればトムジェリる。
 ただ、俺としては基本的な機能であるランダムトークの印象が強い。
 ユーザをどこか諭すようなトークが多数を占めるが、トークについての好みはそれほど分かれないんじゃなかろうか。
 説教臭いと言うには穏やかだが、さりとて主張が弱い訳でもなく。
 彼女がどんな思想を持っているかは、だいたいのところ伝わってくる。
 リーライナの出身世界に関わるトークも勿論皆無ではない。俺は嵐の原因の話が好きだ。
 
 だがそれで彼女の性質全てを分かったつもりになるのは大間違いであって。
 彼女が嬉しい事に関するトークはともかく、彼女が愉しい事に関するトークの中にはひどいのがある。
『究極の愛情・・・
 私にとっては
 相手の全てを胎内に取り込んでしまう事です。
 そうすることで愛するものは私の一部になって、
 私が朽ちるその瞬間までずっと一緒にいられるのです。
 ・・・ユーザ様も、いづれそう遠くない未来に』
 うん、思うだけならともかくそれを実行する精神は、俺の語彙では狂気と言うんだ。
 実際一筋縄ではいかないよな、実はこいつ筋肉フェチだし(関係ない)。
 
 で、触りに関しては無茶な事をしない限りついてきてくれるし、親しくなれば喜んでもくれる。
 まあ、基本的にリーライナは善良で優しい性格だしな。……いや、そう思いますよ?
 でもスカートの一部をつつかれた時の反応が、ぶっちゃけ尻を触られて喜んでるようにしか見えn
 
 
 
 ……遅れました。
 
 背景世界の詳細、そして彼女自身の背景についてはまだ良く分からない。俺のリーライナは起動回数150回を越えてるが、本のページをちゃんとめくれた回数は五指に満たないし。
 感想としては片手落ちかもしれないが、ネタバレもなんだしこの辺りは勘弁してくれ。
 なお手っ取り早く彼女についての知識を(断片的なものでも)得たいなら、『カッシーニの空隙』のカシスとのコミュニケートを試すのが一番早いかもしれない。
 
 最後にふと思った事を記すなら、リーライナは俺が製作したゴーストであるヴィイに似ている気がしないでもない。
 だが、ヴィイにはできない事を色々とやっている彼女だ。