侵されざる黒/配布元:無名工廠

 匿名のユーザさんよりの感想依頼。4/17に公開されたばかりの、できたてほやほやなゴーストだ。
 
 このゴーストはとあるあやしげな屋敷にユーザが来訪し、という導入からはじまる。
 ユーザの相手をするのは屋敷のヴァンパイアのクロツと魔術師のヘレナ、または屋敷の男の子のクロツとメイドさんのヘレナだ。
 で、シェルの作者は砂霧とタマのボトル猫さん。
 全体に癖の無い可愛い絵だと思う。
 表情の描き方も良い感じ。俺はクロツの性格(へっぽこ)とヘレナの性格(邪悪)をサーフィスを見るだけで受信した。
 仔細は秘すが首飛びとか超可愛い。
 これならクロツきゅんにハァハァするのも容易な範囲ともっぱらの噂だ。
 
 で、ゴーストの概要の後はランダムトークの傾向について書くのが、うちの感想記事では常道である。
 構成要因がヴァンパイアと魔女ともなれば、トークの話題もオカルト絡みが多い。タスクバーに出るアイコンもペンタグラムだしな。
 でも魔術関係においての解説役であるヘレナの性格がねじれているせいで、自然にトークをしてるだけでクロツきゅんがいたぶられる不思議な事態に。
(一応彼女はクロツつきのメイドなんだが)
 ヘレナさん、トイレにクリーチャー化したワニ放すし。書架には呪われた本が置いてあるし。世界設定しまくり。
 有能で行動的で遠慮という概念がないって、それだけで邪悪の部類に入らないか。
 
 こう書くと、さくら側のクロツよりうにゅう側のヘレナの方が目立ってるようにも見える……というか、実際俺はそう思う。
 だがクロツもまたきっちり役割の立ったキャラだ。彼はいいツッコミですよ?
 雑学+漫才が基礎と考えれば、案外ゴーストとしても正統派だ。
 
 ちなみにフィクション上で魔術を語るには土台となる理論なり伝承なりがいる訳だが、このゴーストの土台は中世ヨーロッパの民間/教会伝承だと思う。
 オリジナルな要素もかなり入っているだろうが、俺のような半可通にはよく馴染む。
 
 そしてトークの量は多いが交代反応やら触り反応やら、この辺もえらく充実している。
 公開直後なのに既に好感度での反応変化があるし。ヘレナさんのエロさはガチ。
 だが好感度に関わらず、二人ともユーザには割と優しかったりする(他に対しては知らんが)。
 
 つうか、公開直後なのに既にヘレナの使い魔が登場する別モードがあるし!
 擬人化した猫に猫耳をつけないのは暴勇にして英断。それでも一発で猫だと分かるのは絵師の功績だろう。
 
 ひとことで言うなら、こいつはさすがと言うべきか。
 非常に新しいゴーストでありながら、内容から未熟さは叩き出されている。完成度が高すぎて逆に騒がれてないんじゃないかと思うくらいだ。
 彼らはここからどこまで成長してくれるんだろう?