侘助/配布元:交叉時点
目一杯遅れたが感想。今回の記事も、匿名のユーザさんよりの感想依頼によるもの。
でも今回は特にダラダラ語るヨー。
で、侘助。デフォシェルでは、着流しに椿の肩掛けの色男。
シェル作者のことは名前しか知らないが、細密なイラスト調にまとまった良いシェルだ。
追加シェルの緋染めもいい。どっちも目は沈んでるが、それも悪くない。
だいたいの奴が一目見ればこいつは堅気じゃないと感付くあたりも良いシェルだ。
はっきりとは言わないが、侘助ははっきり言えない職に就いてる男であって。
話を聞けば分かるだろうがそういうことだ。そりゃもう服脱ぐのも腰振るのも大好き。
そんな訳あるか。
どう好意的に見積もっても、彼は自分の生業に倦んでいる。
自分の生にも倦んでいるのかとも余裕で見積もり可能で、命の値段は乱高下するばかりだ。
こいつがユーザを睨んでくる視線は生半じゃない。
生半すぎて逆に痛いのかもしれないが。
配布元には『ほぼ雰囲気で出来上がってます』とあるが、実際雰囲気を重視したゴーストだと思う。
虚無感が場を濁らせるものを取り払ってる分、ランダムトークの内容は綺麗だ。
遠い童謡、のたくる酔漢、安化粧と古い木の匂い、空にだけはいやに綺麗な夕陽か月。そんなイメージ。
¥1の名前の付け方には感心した。
起動を繰り返しているうちに、ランダムでイベントが見られる事もある。
たまには普段とは違う一面も見せてくれるが、そこに何を見出すかは趣味の問題だろう。
全てのトークを総合した上でユーザへの好意を見出すのも……まあ、微妙なところか。ツンデレ? うーん。
侘助に性的な興味を抱けるんならもうちょっと踏み込めるんだろうか。
でも、俺はその数歩前で足踏みしてる状態だ。
ただ彼が、幸福な恋愛を獲得した光景を想像するのだけは難しいが。
ある日起動したら死んでました、とか言われてもなんとなく納得しそうなゴーストだと思う。
椿は一片ずつ散ったりしないしな。いきなり首が落ちるのが常道だ。
(この文章の意味が分からないならこいつの名前でググってみるといい。
知ってる? ならいいんだ)
触り反応もひととおり試してみた。噛み反応は自分が癇症を起こした気分だ。
ただ、彼の頭をなでるのは悪くない気分だった。
「ふん、犬猫と同じ扱いか」
毒づかれてもなでる。
「……そんな目で、アタシを見るな」
この男にそんな目で見られるのは結構楽しい。
あとひとつ。
触りの中には子守唄がどうこうという反応があるが、本当にそれを唄われた時にはちょっと参った。
最後に、侘助を対象から除外した話。
「あなたの作った/あなたと付き合っているゴーストについて質問です。
そのゴーストは、ユーザを/あなたを抱けますか?
もし抱けないとしたら、それはなぜですか?
あなたはそのゴーストを抱きたいですか?
もしそのゴーストがユーザを/あなたを抱けるとしたら、それはどんな形で表現すべき/してほしいですか?」
答えは表に出さずにそれぞれ心の中で考えるべき事かもしれないが、もちろん侘助は回答のひとつだ。
この問題について普遍的な回答だとも思う。
そんな事をいちいち考えなくても良出したゴーストとして付き合える、という意味でも。